思春期の子供を抱えるお父さんやお母さんにとって一番気がかりなのは、子供とのコミュニケーションの確保です。
なぜ子供が自分たち両親と会話をしないのかというのは、自分自身もそうした経験があるため何となく理解はできますが、やはりコミュニケーションをとっていないと不安になります。
建売住宅やマンションなどは玄関からすぐ自分の部屋に行くことができるため、コミュニケーションをとる必要がありません。
こうした状況を打開し、コミュニケーションを増やしていくにはどうすればいいのか、そして、コミュニケーションが増える家とはどういうものなのかを知っておくことが求められます。
考え方の1つとしては強制的にここを通らなくてはならないという部分を作ることです。
通常であれば玄関から廊下を経てリビングという段階に部屋があり、リビングに行きつく前にスタスタと入っていくことができます。
そのため、リビングを必ず通る形にして自分の部屋に入らざるを得ない環境にすれば、コミュニケーションをとっていくことが可能です。
それを実現させるのがリビング階段です。
子供の部屋を2階にし、リビング階段から行き来するような状況にすれば嫌でもリビングを通らなければならず、コミュニケーションをとることができます。
ただ、夏や冬など空調の問題などで部屋の温度管理が難しくなるデメリットもあるため、注意が必要です。
次にオープンキッチンの存在です。
オープンキッチンにすることで、キッチンで作業する母親からリビングのスペースが見渡せるような環境を作っていくことができます。
そして、会話をしながら料理をしたり、それを見た子供が作業を手伝うといったことにもなることがあり、コミュニケーションが自然と増えるようになります。
リビングのスペースを過ごしやすい空間にすることも大事です。
部屋に戻るよりここにいたほうが楽しいと思わせるような環境を作り出していけば、すぐに部屋に戻るなどのことにはなりません。
ただ、こうした環境を作り、成立させる前提としては、子供にとってどのような環境がベストなのかということを最初から把握し、知っておくことが重要です。
自分たちの思惑だけで決めることは逆効果となってしまい、家族の絆が構築できない状態を作り出してしまいます。
これから注文住宅を建設し、コミュニケーションが増えるような家を作るという場合には、子供との会話をこの時からしていき、よりよい家を模索することが大切です。