まだまだ、日本ではガスコンロのほうがキッチンの設備として主流であるとはいえ、IHクッキングヒーターもかなり普及してきています。
ガスコンロは、強火で調理することが多い、中華料理などの炒め物に適しているといわれています。
しかし、肉などを柔らかく調理するなら、IHクッキングヒーターのメモリを弱めに設定して、時間を掛けて熱を通すほうが向いています
また、シチューなどを作るときにも、弱めの設定にしたうえで、タイマーも一緒に使うことによって、つけっぱなしにしても自動的に消えるので、安全性も高いといえます。
もともと火を使っている調理中は、キッチンから離れないのが鉄則ですが、弱火でコトコト煮込む料理のときには時間が掛かるので、どうしてもその場を何度か離れがちになります。
そのような場合でも、IHクッキングヒーターなら、タイマーの設定で通電が自然と止まるので、安全性を確保できるのです。
もちろん、IHクッキングヒーターは電気が火力の役割をしているので、ガスの火のように鍋底からはみ出して、火災や火傷の原因になることもありません。
そして、夏場でも、キッチンで火を使わないので、高温度になることも避けられますから、調理中の汗だくになることもないのです。
また、IHクッキングヒーターの別の良さとしては、掃除の手間が軽減されることではないでしょうか。
IHクッキングヒーターのガラストップは平面ですから、調理の後の汚れもさっと拭き取ればきれいになります。
ガスコンロではこびりついてしまうようなひどい汚れも、使い捨てのIHクッキングヒーター専用の濡れた不織布などで簡単に拭き取れます。
そのうえ、炒め物や揚げ物をしても、油の飛び散ることなどが少ないので、換気扇の掃除をする回数も格段に減る傾向があります。
このように、IHクッキングヒーターには、さまざまな良い点がたくさんありますので、使い始めは慣れない方でも、使い続けていくうちに、その良さは身に染みて分かるのではないでしょうか。
なお、一見、ガスコンロのように火力が強くないように感じる場合がありますが、強に設定してお湯を沸かすとあっという間に沸いてしまいます。
また、鍋ややかんの底から炎がはみ出すこともないので、鍋ややかんの持ち手が熱くなったり、焼け焦げたりすることもなく、火力の無駄もありません。
ですから、一度IHキッチンに変えた方は、二度と以前のような仕様には変えたくないと思うに違いないでしょう。