注文住宅を建築する際には、家事動線を考えた間取りにすることが大切です。
家事動線とは、家事をする際に今いる場所から目的の場所まで移動する経路のことをいいます。
それが長くなるほど面倒に感じることも多くなり、負担感が増してしまうのです。
特に朝や夕方は、料理や洗濯など複数の家事を同時に行うことも多くあります。
スムーズな動線にすることで、効率的に家事を行うことができるようになります。
まず、注文住宅の間取りで重要になるのは、人が集まるリビングの配置です。
最近ではリビングとダイニングキッチンが一体になっているタイプが人気ですが、これはキッチンで料理をしていてもリビングまで目が届くからです。
小さいお子さんが遊んでいても大丈夫ですし、親子のコミュニケーションも生まれるので子育て世代に人気があります。
キッチンは広ければ広いほどいいと考えている人もいると思いますが、意外と広すぎるキッチンは使い勝手が良くないこともあるので注意が必要です。
広く使うと無駄な動きも多くなるので、意外とコンパクトなキッチンの方が使いやすいといった声も聞かれます。
注文住宅を建てる際には、普段どんな風に料理をしているのかをイメージしながら設計プランを立てることが重要になります。
人によっては、キッチンは独立していた方が良いという人もいます。
料理やお菓子作りが趣味でキッチンにこもっていることが多かったり、作業をしている時は集中したいといった場合です。
独立したタイプのキッチンだとそれなりの広さを確保する必要があるので、他の部屋の配置を考える必要が生じる場合もあります。
それから玄関からキッチンまでの距離も意外と重要です。玄関からキッチンまでの距離が遠いと、重い荷物を運ばなければいけない距離が長くなります。
そういった場合には、キッチンの近くに勝手口を設けてもいいかもしれません。
それから収納棚などを設ける際には、使う場所に設置すると使い勝手がよくなります。
収納場所が遠いと、使うたびにいちいちそこまで行かなければなりません。
ですから収納家具などをあらかじめ設置する場合には、どういう使い方をするのかをしっかりと考えることが大切になります。
また、1階に寝室を設ける場合に考えなければいけないのは、布団を干す時のことです。
布団は2階のベランダで干す場合が多いと思いますが、1階から2階まで布団を持って上がるのは重労働になります。
庭に出られるようにして布団を干せる場を設けられればいいですが、そうでない場合には寝室は2階に設けた方がいいかもしれません。