汲み取り式トイレからのリフォームを考えではないでしょうか?
汲み取り式トイレはそのまま汚物を容器に蓄積させるので衛生面には欠けます。
では、そのようなリフォームがあるのでしょうか?今回は汲み取り式トイレのリフォームの種類と注意点についてご紹介します。
◆汲み取り式とは?
汲み取り式とトイレとは「ぼっとん便所」等の名前で知られるし尿を便槽と呼ばれる容器にため、定期的に汲み取り作業を行うトイレです。
現在では水洗トイレが主流となりましたが、まだ汲み取り式のトイレは一定数存在します。水洗トイレと異なり下水とつながっていないので下水代や安くなります。
一方の水洗トイレは浄化槽と呼ばれるタンク状の容器にいったんし尿をためてある程度きれいにしたのちに下水へ流します。
浄化槽にはトイレの排水だけでなく生活用水も流し込まれます。汲み取り式トイレの一回の汲み取り料金はだいたい2000~4000円、水洗トイレのメンテナンスはだいたい2~3ヶ月に一回、料金は水道代使用料とほぼ同額程度です。
◆リフォームの注意点
・完全な水洗化
完全な水洗トイレへの工事の場合、浄化槽を設置します。
浄化槽を地下に埋め込むだけでなく上述の通り浄化槽の中にトイレの排水と生活用水を流すので配線を通す必要があります。配管には床下や壁、塚に埋設されて構造がたいへん複雑です。
また家の構造や耐久から水洗トイレのための配管工事が行えず、完全な水洗トイレへの移行ができない場合があります。
工事には自治体からの補助金がでますが、浄化槽の設置、下水道の整備等工事費用込みで100万円前後の費用がかかる場合もあります。複数の業者に見積もりを依頼し、信用のできる業者への工事依頼をしましょう。
・簡易水洗
水洗に近い汲み取り式トイレのことで、便槽にし尿をためて定期的に便槽のし尿を汲み取ります。
排水の処理方法な汲み取り式と同じです。しかし、トイレに水道管を通して水を流すので使用するさいは水洗トイレと見た目の違いはなく衛生的です。
しかし、汚物をためるということには変わりないので虫や手入れの手間の心配はかわりません。この工事の場合和式から様式の便器に交換するのでやはり工事は大がかりになります。
・洋式便座への取り換え
便座を様式に変更するのみでしから配管工事等の複雑な工事の必要がないので施工期間、費用はさほどかかりません。しかし、それなりに大がかりな工事となります。
汲み取り式からのリフォーム例として水洗トイレ、簡易水洗、便座への交換をご紹介しました。
汲み取り式トイレから水洗トイレへの施工は浄化槽の設置や配管工事または環境によってそれ以外の工事を検討、または水洗トイレへの移行ができない場合があります。
水洗トイレへのリフォームは高額かつ複雑ですので複数の業者に見積もりを出してもらい信頼できる業者へ施工を依頼することをおすすめします。