注文住宅の建築をご検討されるとき、依頼先の候補にハウスメーカーと工務店があがるのではないでしょうか?
ハウスメーカーは広告の代替的に打ち出し知名度があるので名前をよくご存じではないでしょうか?
一方の工務店は住宅関連で問題があったときに頼れる地域のお店、といった印象があると思います。両者の違いは何なのでしょうか?
今回は工務店とハウスメーカーの違いについて注文住宅を依頼する際のメリットとデメリットに着目してご紹介します。
◆ハウスメーカー
ハウスメーカーとは広範囲な営業力を持つ大手住宅メーカーのことです。部材の生産から施工、アフターサービスまで住宅に関わる広範囲な分野を取り扱っている企業です。広告やモデルハウスなど積極的に営業活動を行っています。
・メリット
関連機器の大量発注、部品の大量加工により低コストで施工できます。大規模で効率的であり工事の期間も短縮できることが特徴です。また定期点検や無料修理などアフターサービスも充実しているところが魅力と言えるでしょう。
・デメリット
プランがある程度定まっている中でのセミオーダーになりますので規格外の対応はあまり期待できません。そもそも規格外の要望を受け付けていないところや、費用が高額になる場合が多数です。また、積極的に広告を打ち出しているので施工費に広告代が含まれます。
◆工務店
工務店は地域に密着した住宅の施工を行っている小さな店という印象があるかと思いますが、その特徴や規模は様々です。
2、3人の職人を抱えた比較的小さな規模のものから、フランチャイズの加盟店をとり、本店と加盟店と経営、技術情報を共有している工務店、また数十人規模の職人を抱え積極的に営業を行う大型の工務店もあります。全体の特徴としては所在地の地域に密着している点です。
・メリット
地域に密着しているので購入する土地柄について詳しく知っており、細かなアドバイスを受けられます。工務店ごとに差異はありますが、規定のプランがあまりなく個々人の要望に柔軟に対応できることが特徴です。建築予定の土地の面積が小さい、こだわりがはっきりしている方にはおすすめです。広告費がない分費用も安く済みます。
・デメリット
手作業で施工を行う部分が多いので施工期間はハウスメーカーに比べて長期に渡ります。また、施工の質、提案力も工務店ごとにまちまちですので事前に相談予定の工務店の評判について調べることをおすすめします。
ハウスメーカーと工務店はそれぞれ特徴がありますので、それらの特徴とご自分の希望に照らし合わせて依頼先をご検討いただければと思います。