浴室リフォームにおいて最も重要となるのが、浴槽選びです。材質やサイズを、理想とする浴室のイメージと合うように選びたいものです。
まずは、浴室を和風にするか洋風にするかがポイントとなります。大半の家庭では洋風の浴室にしますが、中にはあえて和風の浴室にするというケースもあります。
和風の浴室にする場合は、檜風呂など木の浴槽が好まれます。檜風呂にしたいために、和風の浴室にする場合も多いです。
檜を主とする木製の和風浴槽は、保温性や耐衝撃性が高く、木独特の心地よい肌ざわりがあるため多くの人に好まれています。ただ品質によって、耐久性に大きな差が出ます。
洋風の浴室にする場合は、ユニットバスにするかも大きな問題となります。ユニットにすると、修理の際に浴室全体に関わってくるという難点もありますが、掃除がしやすいなどの大きなメリットもあります。
ユニットでない場合は、タイルの浴槽が使われることが多いわけですが、ユニットの場合は、FRPと呼ばれるガラス繊維強化プラスチックや、ホーローが使われることが多いです。
FRPは保温性や耐久性および耐衝撃性が高く、肌ざわりにもぬくもりが感じられます。カラーバリエーションも豊富で値段も手頃であり、手入れも簡単であるためたいへん人気があります。
バスタブの材質には、他にステンレスや人工大理石および人造大理石などもあります。人工大理石はアクリル樹脂やポリエステル樹脂でつくられており、人造大理石は大理石からつくられています。
ユニットバスは、さまざまなメーカーによって製造されています。メーカーごとに力を入れているポイントが異なるので、選ぶ際には必ずショールームへ出かけ、実物を確認することが望まれます。
浴槽の質感や肌触りなどの本当のところは、ショールームでこそわかるものです。
新たな発見もありそうですから、実物を確かめるということは大事です。カタログや映像だけではつかめないこともあります。
浴室のリフォームでは、たいていバリアフリー化もおこなわれます。バリアフリーにするにはかなりの金額が必要となりますので、手すりだけにするということもありますが、高齢化社会となり、介護保険も利用できるようになっていることから、バリアフリーを考えるケースは増えています。
バスタブも、高齢者が利用しやすい高さが低めのものが好まれます。低めで横長で、脚を伸ばして入りやすい形状は、もはやスタンダードになっていると言えるでしょう。
立方体のような、昔ながらの形状のバスタブは、まず需要がなく、消えつつあります。