キッチンのリフォームというと、間取りやシンク・コンロなどに注目が行きがちですが、是非ゴミ箱のスペースにも目を向けましょう。
リフォームでよくある失敗に、ゴミ箱置き場は確保したけれど、生ゴミ用と資源物用の2個分程度しか確保しなかった為、面積不足になってキッチン以外の場所に設置しなければならなくなったという例があります。
もし、ゴミ箱を廊下に設置しなければならない場合、廊下が狭くなって歩きにくいなどの不便さが出てきてしまいます。
現在は、どこの地域でもゴミの分別化が進み、リサイクル活動が盛んになっています。
そのため、ゴミの種類によって一つ一つ分けなければならず、ゴミ箱用に広いスペースが必要となります。
キッチンをリフォームする際には、冷蔵庫や食器棚のスペースだけでなく、何種類ものゴミ箱を設置できる広いスペースも確保するようにしましょう。
飲料水やビール・生鮮食品などを購入すると、ペットボトルやプラスチックトレー・空き缶などのゴミがたくさん出ますが、これらは中の水気をきちんと切ってからゴミとして出さなければならない自治体も多いです。
しかし、キッチンにリサイクルゴミを乾かすスペースが無いと、シンク周りがリサイクルゴミだらけになってしまいます。
実際に、こうしたプラスチックゴミを洗った後に乾かすスペースが無いと困っているという声も多く聞かれます。
そのため、キッチンリフォームでは濡れたごみを干せるような工夫も盛り込むようにしましょう。
例えば、プラスチックゴミを乾かせる水切りラック置き場や、洗った後に吊るし干しができるプラスチックゴミ専用の洗濯ハンガー設置場所などです。
明るいキッチンが良いと思い、大きな窓を設置したいと考える方もいるでしょう。
この時、ゴミ箱のスペースに窓を設置すると、夏場の暑い時期には生ゴミからすぐに悪臭が漂うことになります。
特に西側にゴミ箱スペースを作り、その上に大きな窓を設置すると西日が当たることになり、ゴミ箱周辺の温度が上がってしまいます。
キッチンは、リビングに設置したエアコンからも距離が遠い場合が多く、温度上昇を抑えるのが特に難しい場所でもあります。
熱がこもってしまうと、生ゴミはすぐに悪臭を放つようになります。
これではダイニングやリビングにも悪臭が漂う可能性がある為、他の部屋以上に風通しや日当たりなどに気を配り、快適な空間を作るよう配慮するようにしましょう。
特に南や西向きのキッチンの場合には、なるべく日差しを遮るようにして悪臭がこもらないよう風通しを良くするように心がけましょう。