前回は、吹き抜けのメリットをお伝えしました。
吹き抜けには様々なメリットがありますが、一方でデメリットも存在しています。
注文住宅を建てるにあたって後悔してほしくないので、メリット・デメリットの両方を知って理想の住宅を建てていただきたいものです。
そこで今回は、吹き抜けのデメリットとその改善策についてご紹介します。
・夏は暑くて、冬は寒い
吹き抜けを作ると太陽の光が入ってきやすくなりますが、夏場ではそれがデメリットとなります。
夏場の強い日光が部屋に差し込むと、お部屋の中が日光のせいでとても暑くなってしまいます。
クーラーを使用しても、その冷房効率は下がってしまい、光熱費も高くなりかねません。
また、吹き抜けを作ると上に高さのある空間ができます。
そのため、寒い冬の時期に暖房を付けても暖かい空気は上へ上へと逃げていきますので、2階部分だけが暖まってリビングが暖まりづらくなる可能性があります。
この場合、天窓から差し込んでくる日光には天窓用のカーテンで対策しましょう。また、冬場の暖房効率を上げるためにはファンをつけて対策できます。
天井にファンをつけるのは、掃除も大変そうだし避けたい…という方は床暖房を取り入れてみてはいかがでしょう。
吹き抜けにはデメリットがありますが、それらにしっかり適応する対応策を設ければ、デメリットを克服できますよ。
・音や臭いが2階にまで伝わってしまう
これも吹き抜けを作ることによって生まれるデメリットです。
1階で立てた音が2階の部屋まで響き、迷惑を掛けることがあります。
家族全員の生活リズムが揃っていれば問題はありませんが、仕事の関係などで生活リズムの違う方が居れば、その人の出す音が寝室にまで響いて寝ている人を起こすこともありますよね。
こういった場合、いくら家だからと言って大きな音を建てるのではなく、一人一人が少し気を遣いながら生活をすれば問題無いでしょう。
また臭いを解消するためには、お部屋の壁紙や床を臭いの付きにくいコーティングにしたり、消臭剤を置いたりすると良いでしょう。
・メンテナンスが難しくなる
吹き抜けを作ると、高い位置にある窓の掃除や電球の交換などが難しくなります。
こういった場所のメンテナンスは、脚立を使っても中々届きづらかったり、かなり高い場所なので危険も付いてきたりするものです。
ですので、このような場合には、ホームセンターで売られている高所用の掃除器具を使ってお掃除しましょう。
電球の交換も、頻度を減らすためにLEDの電球を使用し、取り換えの際は家を建ててもらった工務店に依頼するなどして対策しましょう。
いかがでしたか。
吹き抜けにはデメリットもありますが、しっかり対策を建てれば問題は無いでしょう。
理想の注文住宅を建てる上で、参考にしてみて下さいね。