建築コラム

リフォームとリノベーションってどう違うの? Part2 リフォームのデメリット

前回は、リフォームのメリットについてお話しました。
リフォームは、建物を「元の状態に戻す」といった意味合いであり、基礎部分は壊さないため費用を抑えることができるのでしたね。
また、工期を短くすることができたり、リフォーム前の家と同じように住むことができたりしました。
しかし、リフォームにはデメリットもあります。
今回は、リフォームのデメリットをご紹介します。

・家の機能自体は変わらない

リノベーションは、あくまで「元の状態に戻す」程度の家の改築であり、
「子供達のために新しく部屋を作りたい」
「今まで分かれていたキッチンとダイニングを1つにしたい」
といった、大幅な改築をすることができません。
このように、暮らしの機能を変更する改築をする時は、次回にお話しするリノベーションが必要になってきます。

・建物の耐震性に不安を残すことがある

リフォームをする時は、壁紙の張り替えなどをし、見た目は新築同様綺麗になりますが、柱などの基礎部分を取り替えることはありません。
長い年月が経っていると、柱が腐食している場合があります。
このような場合に、耐震性に不安を残すことになるのです。

・コストパフォーマンスが良くない

リフォームでは、基礎部分を取り壊さずに家を改修するため、細かい作業が多くなります。
なので、改築する面積当たりの費用は高くなりがちです。
そこで、リフォーム箇所が多い場合には、細々とやらず一気に広い範囲でリフォームを行った方が、コストを削減することができます。
また、少し値段を足すことで、機能面での向上も見られるリノベーションをすることができる場合もあるのです。

・最初に想定していた以上に、費用がかかることがある

工事中に柱の腐食が見つかり、そこの修復をすると、リフォームするときの費用が格段に高くなってしまいます。
柱や基礎部分に問題がある場合は、最初からリノベーションを前提に改築したり、建て替えてしまったりした方が、コスパが良い時があるのです。
リフォームをお考えの時は、予算は多めに確保しておきましょう。


いかがでしたか。
リフォームでは、面積当たりの改築費用が高くなってしまったり、耐震強度に不安を残すことがあったりするのでしたね。
また、リフォームでは、使っていて不便だと感じる家の機能を向上させることはできません。
そんな時にお勧めなのがリノベーションなのです。
次回は、リノベーションのメリットについてお話します。

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