家は決して安い買い物ではありません。
また建ててしまった後に不満が見つかった場合も、即座にそれが修正できると言うものでもありません。
こんなはずではなかったと言う後悔を抱いても、どうにもならないことも多くあります。
このような事態を防ぐためには、家を建てる際に将来のことを見据えておくことが求められます。
まずはバリアフリーです。
たとえば若い時、自分や家族の体が健康な時には何でもなかった段差が、年齢を重ねると日常生活において大きな支障になることもあります。
そしてそれを原因としてケガなどをしてしまうリスクも発生し得ます。
このように年齢を重ね健康に支障が出てきたり、体を思うように動かすことが難しくなった場合には、安心して、安全に過ごすことができるはずの家が、そうではない空間になってしまうと言うことも考えられます。
ですから健康な内から想像力を膨らませて、できるだけバリアフリーを施しておくことが求められます。
それから土地選びです。
たとえば雪が多い土地に家を建てた場合、若い時は体力もあるため雪かきも行うことができます。
しかし年齢を重ねると、雪かきを行うのが難しくなり、冬場は外出することすらできなくなってしまうと言うことも考えられます。
あるいは街から遠い、自然豊かな閑静な土地を選んだ場合、確かに自然や静かなことは魅力です。
ですが周りに何も施設がないと言う場合、買い物や緊急時に困ることも考えられます。
また子供にとっても、周囲に遊ぶことができる施設がないと言うのは寂しいものです。
よって様々なことを考慮し、できるだけ不便が少ない、または不便さを容易に解消することができるような、過ごしやすい土地を選ぶことが求められます。
そして子供部屋です。
子供部屋に関しては、その数や大きさ、位置などを考えることが求められます。
たとえば兄弟、姉妹が多いと言う場合は、ある程度の年齢までは共有して使用できる部屋にしておき、年齢を重ねてきたら分けることができるようにしておくと便利です。
子供部屋は、子供のプライバシーを確保するための、大切な空間です。
しかしリビングから離れていたり、家族があまり近寄らないような位置にしてしまうと、子供が孤立してしまう恐れもあるので、その点にも注意が必要です。
また今現在、子供がいないと言う夫婦や、子供は希望していないと言う夫婦でも、子供部屋にあてられるようなスペースは確保しておいた方が良いです。
家を建てる際に将来のことを考えると言うのは、なかなか難しいことかもしれません。
しかし少しでもそれ見据えておくことで、将来のリスクを減らすことができ、今の暮らしを豊かにすることが期待できます。