長期優良住宅という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
住宅を新築する際のキーワードとなっていますので、しっかりと理解しておいてください。
長期優良住宅とは、国土交通省によると、長期にわたり良好な状態で使用するための措置が講じられた優良な住宅のことです。
この長期優良住宅として認定されるには様々な条件や基準をクリアする必要があるのですが、その条件として、快適に住むための環境が整っているかどうか、長く使用するための構造や設備があるかどうか、リフォームなどによって改修できるほどの可変性を持ち合わせているのかどうか、また、それらを可能にするだけの一定以上の広さがあるのかどうかということも挙げられます。
さらに、日本は元々地震大国と呼ばれているのは有名ですが、最近では特に地震が多く、近い将来には大きな地震が非常に高い確率で起こると予想されていますので、耐震性に優れているかどうかというのも基準に入っていますし、耐久性に関しては安心であると言えます。
そして、冷暖房効率を上げる効果を持つ気密性を確保することで、省エネを促進することができるという設備も備わっていますし、住宅を長期間使用することを前提として丈夫に作られるので、光熱費などのランニングコストを抑えられるのはもちろん、住宅を保全するためのランニングコストを抑えることも可能となっています。
これらのポイントを踏まえている住宅であれば、都道府県や市から長期優良住宅として認定され、お墨付きをもらうことができます。
認定を受ける際には、認定申請を行うことが求められますので、この認定を忘れないように注意が必要です。
さらに、平成28年から、新築に加えて増改築の際にも長期優良住宅の認定を受けられるようになりましたので、もし、すでに家を所有していてこれから増改築をする予定のある人は、県や市などの最寄りの役所に問い合わせてみると良いでしょう。
ただし、増改築の際の認定条件は、新築のものと多少異なるものもありますので注意が必要です。
このように、長期優良住宅は様々な基準をクリアしている住宅ですので、地震などの災害に耐えることができるのはもちろん、長期間の使用においても安心できるつくりになっています。
さらには、高齢者の方にも配慮してバリアフリーを取り入れているものもありますし、もし、そういった設備が必要となった場合も取り入れることができますので、高齢者に優しいのはもちろん、老後も安心して暮らすことができます。
長期優良住宅はこのように、非常に多くの魅力がございますのでぜひご検討ください。
建築コラム