生活していく中で収納スペースが足りなくなってしまうことは少なくありません。
収納スペースを確保するために収納棚を取り付けたり収納家具を置いたりすると、それでなくても狭いキッチンや洗面所などの空間がさらに狭くなってしまうことが考えられます。
キッチンは毎日の食事作りにさまざまなものを収納する場所です。
生鮮食品や缶詰やびん、缶などの保存のきく食品、調味料や乾物、そして食品のストック品などを始め、食器や調理器具、その季節だけ使用するものなど、実に多くの種類のものを収納する必要のある場所です。
そのため収納スペースが足りなくなりがちなのですが、そんな時に活躍するのが床下のスペースを利用する床下収納です。
フローリングなどの床の一部に収納ペースを設けることで、キッチンのスペースを狭くせずに収納スペースを確保できるのが最大の魅力です。
床材と同じ素材を使ったふたを開ければ中に収納空間が広がるので、大きなものを収納するのにも便利です。
床下という場所柄、湿度の影響を受けやすいものの収納には適しないのですが、例えば醤油や酒、水や飲み物などのストックを入れておく場所として活用するのが比較的一般的な利用法でした。
しかし利用者の中には腰をかがめて床下から重たいびんなどを取り出すのはけっこう辛いという人もおり、そんなときには普段頻繁に使用することの無い季節のものなどを収納するために活用するのもおすすめです。
お正月しか使用しないお重や食器類など、普段しまったままにしておいてもなんら問題の無いもので湿度の影響を受けにくく重たいものは床下収納を活用してしまっておけば収納棚を占拠せずに済みます。
また、洗面所も多目的な使い方をする場所なので、ものが多くなりがちで収納スペースが足りなくなってしまう場所です。
ここに床下収納を設けて、洗剤などのストックをしまっておくという利用方法をする人も多いといわれています。
セール時についまとめて買ってしまう洗剤などは、置き場所を確保するのが大変なことが多いので、未開封の洗剤なら湿度が多少高くても心配なくしまっておくことが出来て便利です。
ただし、キッチンでも洗面所でも床下収納をつける時に注意したいのが汚れの進入です。
ふたの隙間から床面のほこりなどが侵入しやすいので、上にマットを敷くなどの対策が求められます。
また、日常的に家族がよく通る場所に設置すると汚れやすいだけでなくふたが壊れやすくなることもあります。
建築コラム