キッチンはもっともリフォームの希望が多いスペースであり、リフォームをすることで快適に生活をランクアップすることができる効果の出やすい場所でもあります。
特に主婦など女性はキッチンで過ごす時間も多いため利便性だけでなく、明るく開放的な快適性も重視する傾向があります。
キッチンのリフォームというとビルドインの食器洗浄機を取り付けたい、ガスオーブンを入れたいなどさまざまな最新の設備の導入を取り付けたいということが多いです。
こうした最新の生活家電は家事の時間を短縮し、プライベートタイムを充実させるのにも欠かせませんし、より栄養が豊かで美味しい食卓を演出するためにも欠かせないものです。
ただしキッチンのリフォームではこうした便利家電以上に注目したいポイントがあります。
それは毎日使う場所なのでライフスタイル・作業効率に合わせて生活動線を考えて空間を作るということです。
どんなに便利な家電があってもおしゃれな空間があっても生活動線を考えていないキッチンは使いにくく快適なキッチンとは言えません。
たとえばキッチンは毎日の家族の食事を作る場所ですから、家族の人数が多いほど必要な調理器具や食器の量も多いですし、出てくるゴミの量も大量になってしまいます。
そこでまずは収納・ゴミ保管のスペースをとる空間づくりをかんがえることが大切です。
特にゴミ保管スペースは生活の中心となるリビングから見えにくく、ニオイ漏れしにくいところに十分なスペースを確保することが大切です。
調理中に出たゴミをすぐに廃棄できる生活動線を考えたゴミ保管スペースを作りましょう。
また、壁に沿ったI型キッチンから対面式のカウンターキッチンにして、吊り戸棚を取り付けて大容量の収納を確保するなどのアイディアも大変有効です。
そしてキッチンのリフォームで忘れてはいけないのが身長に合わせた高さで設計するということです。
おしゃれな輸入システムキッチンを取り付けても、ガス台や調理台が高すぎると、家事をスムーズに行なうことができません。
キッチンでの家事は毎日のことですから、必ずその家でもっともキッチンに立つ機会が多い方の身長に合わせて設計することが大切なのです。
背の高い方が身をかがめて調理するのでは肩こりや腰痛などの原因になりかねませんし、背の低い方が身長に合わない調理台で包丁や熱湯を扱うのは大変危険です。
身長に合わせたキッチンにリフォームするということは健康や安全性の面からしても重要なポイントとなります。
建築コラム